VL-BASICで結晶格子 (1回目)
2021/8/2(月)
VL-BASICで結晶格子 (1回目)
面心立方格子
r:原子半径、a:単位格子の一辺の長さ
上記正方形の図より、三平方の定理を使用して
a2 + a2 = (4r)2 を変形して
(4r)2 = 2a2 、4r = a√2
r = {(√2)/4}a
または、
a2 + a2 = (4r)2 を変形して
2a2 = (4r)2 、a2 = 8r2 、a = r2√8
a = (2√2)r
c = a/2 = r√2とし、(0,0,0)を単位格子の
中心とすると
( c, 0, 0), ( 0, c, 0), ( 0, 0, c)
(-c, 0, 0), ( 0,-c, 0), ( 0, 0,-c)
( c, c, c), ( c,-c, c), (-c, c, c), (-c,-c, c)
( c, c,-c), ( c,-c,-c), (-c, c,-c), (-c,-c,-c)
を中心とする半径rの14個の球を単位格子でカット
して表示しています
充填率を求めて見ました
半径Rの球の体積Vを求める
図 z = rcosφ、d = rsinφ
点P(r, θ, φ)、原点O(0, 0, 0)とする
極座標は
動径(半径)方向をr
z軸回りのx軸方向からの角度をθ
z軸から線分OPまでの角度をφとする
直交座標P(x, y, z)との関係
点Pのx-y平面へ投影した点の原点からの
距離をdとするとd = rcosφより
x = dcosθ = rcosθsinφ
y = dsinθ = rsinθsinφ
P(x, y, z)
= P(rcosθsinφ, rsinθsinφ, rcosφ)
中心からr離れた微小片の体積dvを考えると
r方向の微小距離をdr
φ(ラジアン)方向の微小角dφ分の距離は
r・dφ(半径rの円弧長さ)
θ(ラジアン)方向の微小角dθ分の距離は
d・dθ = rsinφ・dθ(半径dの円弧長さ)となり
dv = r2sinφ・drdθdφ
V = ∫dv = ∫∫∫r2dsinφ・drdθdφ
(r = 0~R, θ=0~2π, φ=0~π)
= ∫∫[(r3/3)sinφ]dθdφ
= (R3/3)∫∫sinφ・dθdφ
= (R3/3)∫[θsinφ]dφ
= 2π(R3/3)∫sinφ・dφ
= 2π(R3/3)[-cosφ]
= 2π(R3/3){-(-1-1)}
= 4πR3/3
ちなみに
半径Rの円の面積Sは
中心から角θ方向に距離r離れた点Pと
中心から角θ+dθ方向に距離r+dr離れた点P'
の2点を対角線とする微小面積はrdθdrとなる
(角dθの半径rの円弧の長さはrdθ)
S = ∫∫rdθdr (θ=0~2π, r=0~R)
= ∫[rθ]dr = ∫2πrdr = 2π∫rdr
= 2π[r2/2] = π[r2] = πR2
半径rの球の体積Vは
V = 4πr3/3
単位格子中の原子数n
原子半径r
単位格子の体積v
充填率p(%)とすると
p = 単位格子中の原子の体積/v × 100(%)
p = 100n(4πr3/3) / v
a:単位格子の辺長
面心立方格子n = 4, a = 2r√2
v = a3 = (2r√2)3 = 16r3√2
p = 100n(4πr3/3) / v
= 100・4(4πr3/3) / (16r3√2)
= 100π√2 / (3√2√2)
= (50π√2)/3
? 50*3.141592653589793*sqr(2)/3
74.04804896930611
VL-BASICとblg~.zip(cris001.bas)は
以下のリンクからダウンロードできます
Readme.txtを読んで遊んで下さい