天体の軌道(Kepler) (8回目)
2021/10/17(日)
天体の軌道(Kepler) (8回目)
図1. 軌道要素
春分点の方向γは、
春分の日に地球から見た太陽の方向ですので、
太陽を中心とした春分点方向
に地球が来るのは、秋分の日になります
春分の日は地球の中心位置から見た太陽が
赤道面を南から北へ通過する時間を
含む日です
春分の日と秋分の日は、地球の自転軸の傾き
方向と地球から見た太陽の方向が垂直になる
ので、地球の自転軸の傾きが太陽方向には0
になるため昼と夜の長さが同じになります
昇交点黄経Ωは、
基準面の惑星の運動方向にはかった春分点
から軌道傾斜軸(正方向)までの角です。
(地球の北を上、南を下とすると、惑星が
基準面を下から上に通過する点が、太陽
から見てどの方向かを決定する値です
軌道傾斜角iは、
昇交点黄経を正軸として基準面に対する軌道面の
傾きを表します。
(傾斜方向は右手系で、正軸を親指とし他の指方向)
基準面はある期間の平均黄道面、不変面などです
i=0~90゚なら順行、90~180゚なら逆行軌道です
近日点引数ωは、
軌道面の惑星の運動方向にはかった昇交点から
近日点(太陽に一番近づく点)までの角です
近日点黄経(Ω+ω)、
軌道傾斜角i=0゚で昇交点が定義できない時などに、
ωの代わりとして使用する
周期Pは軌道を1周するのに必要な時間です
元期平均近点離角M0
元期(軌道要素を決定した日)の惑星の位置を
平均近点角Mで表したものです