電磁気学 (2回目)
2023/9/3(日)
電磁気学 (2回目)
(Electro magnetics)
電磁気学の基本4法則の導出
■ 前提
▼ 定義
ナブラ∇ = (∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z)
ラプラシアン∇・∇ = ∇2 = Δ
grad f = ∇f , div E = ∇・E , rot E = ∇×E
ρ :電荷密度[総量Q:電荷(C)]
ε0:真空中の誘電率(F/m)[ε:誘電率]
φ :静電ポテンシャル(V) = (J/C)
E :電場(N/C)
D :電束密度(C/m2)
r :原点からの距離(m)(r = |r|)
B :磁束密度(T) = (Wb/m2) = (Vs/m2) = (N/(A・m))
Φ :磁束(Wb)
H :磁場(A/m) = (N/Wb)
j :電流密度[総量I:電流(A)]
μ0:真空中の透磁率(N/A2)[μ:透磁率]
dS = n・dS … (n:面Sの法線ベクトル)
Sは体積Vの表面積とする
s = ∂SはSの周長とする
▼ 法則
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divD = ρ … (ガウスの法則)
rotE = 0 … (渦なしの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
H = I/(2πr) … (アンペールの法則)
rotH = j … (アンペールの法則)
rotB = μ0j … (アンペールの法則)
F = qv×B … (ローレンツ力)
■ 導出
▼ レンツの法則(磁力線の数の変化で電流が生じる)
φ:起電力(V)
Φ:磁束(Wb)
qE = F = qv×B より
E = v×B
この式を
電場中の1巻きの長さsのコイルの
微小長さをdsとして積分すると
∫s E・ds = ∫s (v×B)・ds
またφは静電ポテンシャルなので電場を積分して
φ = ∫s E・ds
より
φ = ∫s (v×B)・ds
また磁束密度Bが面積Sを貫く磁束は
Φ = ∫S B・dS
固定されたコイルを貫く磁力線の数が変化する事を
変化しない磁力線中をコイルが移動する事で
磁力線の数が変化すると考えると
時間dtにコイルの微小部分dsが移動した距離はvdtで
vdt×ds はdsがvdtだけズレた部分の面積で
方向はこの面の法線となっている
B・(vdt×ds)はこの面を貫く磁力線の数になる
ここでvを上,dsを右とすると(vdt×ds)は奥になる
のでBは奥とする
(磁力線の変化を防ぐ方向に電流が流れるのでBが奥なら
右手の法則に逆らって電流は右つまりds方向に流れる)
(B×v)は右になるのでdsの方向と一致するので
符号に注意して
B・(vdt×ds) = B・(v×ds)dt = dt(B×v)・ds
= -dt(v×B)・ds
微小時間での磁束の変化の総数は
dΦ = ∫s -dt(v×B)・ds = -dt∫s (v×B)・ds
dΦ/dt = -∫s (v×B)・ds = ∫s E・ds = φ
よって
φ = -dΦ/dt
これに
Φ = ∫S B・dS
φ = ∫s E・ds
を代入すると
∫s E・ds = -(d/dt)∫S B・dS
ストークスの定理より(s = ∂S)
∫s E・ds = ∫S rotE・dS = -(d/dt)∫S B・dS
= -∫S (∂B/∂t)・dS
より
rotE = -∂B/∂t
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
▼ アンペール・マクスウェルの法則
divD = ρ
電流は電荷密度が増える方から減る方向に湧出すので
divj = -∂ρ/∂t = -∂D/∂t = -div(∂D/∂t)より
j = -∂D/∂t … (電束電流:電束密度が変化する場合)
rotH = j … (磁場が生じている場合)
よって合計すると
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
▼ マクスウェルの方程式の基本4式
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divD = ρ … (ガウスの法則)
rotE = 0 … (渦なしの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
rotH = j … (アンペールの法則)
rotB = μ0j … (アンペールの法則)
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
の式を
D = ε0E
H = B/μ0
で置き換えて減らす
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
(1/μ0)rotB - ε0∂E/∂t = j
rotB - ε0μ0∂E/∂t = μ0j
■ 結果
▼ 定義
ナブラ∇ = (∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z)
∇・∇ = ∇2 = Δ
grad f = ∇f、div E = ∇・E、rot E = ∇×E
E :電場(N/C)
D :電束密度(C/m2)
B :磁束密度(T) = (Wb/m2) = (Vs/m2) = (N/(A・m))
H :磁場(A/m) = (N/Wb)
ρ :電荷密度[総量Q:電荷(C)]
ε0:真空中の誘電率(F/m)[ε:誘電率]
μ0:真空中の透磁率(N/A2)[μ:透磁率]
j :電流密度[総量I:電流(A)]
φ :静電ポテンシャル(V)
Φ :磁束(Wb)
▼ 起電力
φ = -dΦ/dt
▼ マクスウェルの方程式
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
rotB - ε0μ0∂E/∂t = μ0j … (アンペール・マクスウェルの法則)
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
電磁気学 (2回目)
(Electro magnetics)
電磁気学の基本4法則の導出
■ 前提
▼ 定義
ナブラ∇ = (∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z)
ラプラシアン∇・∇ = ∇2 = Δ
grad f = ∇f , div E = ∇・E , rot E = ∇×E
ρ :電荷密度[総量Q:電荷(C)]
ε0:真空中の誘電率(F/m)[ε:誘電率]
φ :静電ポテンシャル(V) = (J/C)
E :電場(N/C)
D :電束密度(C/m2)
r :原点からの距離(m)(r = |r|)
B :磁束密度(T) = (Wb/m2) = (Vs/m2) = (N/(A・m))
Φ :磁束(Wb)
H :磁場(A/m) = (N/Wb)
j :電流密度[総量I:電流(A)]
μ0:真空中の透磁率(N/A2)[μ:透磁率]
dS = n・dS … (n:面Sの法線ベクトル)
Sは体積Vの表面積とする
s = ∂SはSの周長とする
▼ 法則
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divD = ρ … (ガウスの法則)
rotE = 0 … (渦なしの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
H = I/(2πr) … (アンペールの法則)
rotH = j … (アンペールの法則)
rotB = μ0j … (アンペールの法則)
F = qv×B … (ローレンツ力)
■ 導出
▼ レンツの法則(磁力線の数の変化で電流が生じる)
φ:起電力(V)
Φ:磁束(Wb)
qE = F = qv×B より
E = v×B
この式を
電場中の1巻きの長さsのコイルの
微小長さをdsとして積分すると
∫s E・ds = ∫s (v×B)・ds
またφは静電ポテンシャルなので電場を積分して
φ = ∫s E・ds
より
φ = ∫s (v×B)・ds
また磁束密度Bが面積Sを貫く磁束は
Φ = ∫S B・dS
固定されたコイルを貫く磁力線の数が変化する事を
変化しない磁力線中をコイルが移動する事で
磁力線の数が変化すると考えると
時間dtにコイルの微小部分dsが移動した距離はvdtで
vdt×ds はdsがvdtだけズレた部分の面積で
方向はこの面の法線となっている
B・(vdt×ds)はこの面を貫く磁力線の数になる
ここでvを上,dsを右とすると(vdt×ds)は奥になる
のでBは奥とする
(磁力線の変化を防ぐ方向に電流が流れるのでBが奥なら
右手の法則に逆らって電流は右つまりds方向に流れる)
(B×v)は右になるのでdsの方向と一致するので
符号に注意して
B・(vdt×ds) = B・(v×ds)dt = dt(B×v)・ds
= -dt(v×B)・ds
微小時間での磁束の変化の総数は
dΦ = ∫s -dt(v×B)・ds = -dt∫s (v×B)・ds
dΦ/dt = -∫s (v×B)・ds = ∫s E・ds = φ
よって
φ = -dΦ/dt
これに
Φ = ∫S B・dS
φ = ∫s E・ds
を代入すると
∫s E・ds = -(d/dt)∫S B・dS
ストークスの定理より(s = ∂S)
∫s E・ds = ∫S rotE・dS = -(d/dt)∫S B・dS
= -∫S (∂B/∂t)・dS
より
rotE = -∂B/∂t
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
▼ アンペール・マクスウェルの法則
divD = ρ
電流は電荷密度が増える方から減る方向に湧出すので
divj = -∂ρ/∂t = -∂D/∂t = -div(∂D/∂t)より
j = -∂D/∂t … (電束電流:電束密度が変化する場合)
rotH = j … (磁場が生じている場合)
よって合計すると
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
▼ マクスウェルの方程式の基本4式
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divD = ρ … (ガウスの法則)
rotE = 0 … (渦なしの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
rotH = j … (アンペールの法則)
rotB = μ0j … (アンペールの法則)
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
の式を
D = ε0E
H = B/μ0
で置き換えて減らす
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)
rotH - ∂D/∂t = j … (アンペール・マクスウェルの法則)
(1/μ0)rotB - ε0∂E/∂t = j
rotB - ε0μ0∂E/∂t = μ0j
■ 結果
▼ 定義
ナブラ∇ = (∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z)
∇・∇ = ∇2 = Δ
grad f = ∇f、div E = ∇・E、rot E = ∇×E
E :電場(N/C)
D :電束密度(C/m2)
B :磁束密度(T) = (Wb/m2) = (Vs/m2) = (N/(A・m))
H :磁場(A/m) = (N/Wb)
ρ :電荷密度[総量Q:電荷(C)]
ε0:真空中の誘電率(F/m)[ε:誘電率]
μ0:真空中の透磁率(N/A2)[μ:透磁率]
j :電流密度[総量I:電流(A)]
φ :静電ポテンシャル(V)
Φ :磁束(Wb)
▼ 起電力
φ = -dΦ/dt
▼ マクスウェルの方程式
rotE + ∂B/∂t = 0 … ファラデーの誘導法則
rotB - ε0μ0∂E/∂t = μ0j … (アンペール・マクスウェルの法則)
divE = ρ/ε0 … (ガウスの法則)
divB = 0 … (湧出しなし)