相対性理論 (4回目)

2023/7/16(日)
相対性理論 (4回目)
 
(Relativity theory)
アインシュタインの縮約について
 
■ 縮約について
▼ 直交座標系の計量(metric)
ηαβ = diag(-1,1,1,1)
=
|-1 0 0 0 |
| 0 1 0 0 |
| 0 0 1 0 |
| 0 0 0 1 |
つまり
η00 = -1、η11 = η22 = η33 = 1
以外0です
 
ベクトルは太字で表しています
添字(suffix)は上付きと下付きがあり乗数ではない
 
eα:基底ベクトル(共変ベクトルなので下付き)
xα:通常ベクトル(反変ベクトルなので上付き)
 
ベクトルx = (x0,x1,x2,x3)
ベクトルx = xαeα と書ける
この場合
xαeα = Σ[α=0,1,2,3]xαeα という意味になり
= x0e0+x1e1+x2e2+x3e3 となる
(Σを省略する事をアインシュタインの縮約という)
 
3次元空間ならベクトルdxの微小長さdsは
ds2 = dx・dx = (dx1)2+(dx2)2+(dx3)2 

ds2 = (dx1)2+(dx2)2+(dx3)2 = dxαdxα 
と書ける
 
相対性理論 (1回目)より
時間軸の2乗は負になる為
4次元時空間なら
ds2 = dx・dx = -(dx0)2+(dx1)2+(dx2)2+(dx3)2 
s2 = ηαβdxαdxβ = ηααdxαdxα 
ηαβ の中身が対角成分しかない場合
ηαα で代用できる
(上付きと下付きは打消し合う)
 
▼ 一般座標系の計量(metric)
https://ulprojectmail.blogspot.com/2023/07/polar-4.html
極座標 (4回目)
 
極座標系など基底ベクトルの
長さが1(単位ベクトル)ではない場合
計量テンソルを使って
gαβ = diag(1, 1/r2, 1/(r2sin2θ))
  |1 0    0           |
= |0 1/r2 0           |
  |1 0    1/(r2sin2θ)|
e'α = √(gαα)eα 
この様に単位ベクトルにすることができる
 
クロネッカーのδ
δαβ = δαβ = δαβ = δαβ 
= (1 if α=β, 0 if α≠β) 
gαβgβγ = δαγ 
gαβgβγ = δαγ 
の関係があれば
gαβ と gβγ または gαβ と gβγ は
逆変換(逆行列)の関係にある
 
http
極座標 (4回目)
参照
 
▼ 簡単な例
|1 2||2| = |4|
|3 1||1|   |7|

AαβXβ = X'α 
と書け
X'1 = A11X1 + A12X2 
X'2 = A21X1 + A22X2 
の計算がされる
 

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